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フランシス・カッテイング

フランシス・カッティング(1550-1596)

イギリスのリュート奏者で作曲家のフランシス・カッティング。忘れ去られているわけではありませんが、ほとんど演奏を聴く機会がないのが実情ではないでしょうか。
彼の一番有名な「グリーンスリーブスによるディビジョン*」は、もとより、「アルマン」、「ガリアルド」等は、とても素敵な曲です。
どうぞ、弾いてみてください。
*ディビジョン(division). 音楽用語。 17~18世紀のイギリスで好まれた奏法。 声楽,器楽を問わず単純なメロディー線を経過音や分散和音などで即興的に細分化したり,装飾をつけて念入りに演奏すること。「音符の時価を細かく割っていく形の変奏」

https://imslp.org/wiki/Category:Cutting,_Francis

「グリーンスリーブスによるディビジョン」
楽譜
http://vmirror.imslp.org/files/imglnks/usimg/9/9e/IMSLP731112-PMLP1163395-Cutting_F-Greensleeves+mid.pdf
演奏動画(演奏および解釈)
https://www.youtube.com/watch?v=BC4iO_Mr-gs

「ガリアルド」
楽譜
http://vmirror.imslp.org/files/imglnks/usimg/c/c9/IMSLP742774-PMLP1180561-Cutting_F-Galliard_Euing_f29r+mid.pdf
演奏動画
https://www.youtube.com/watch?v=-1Lr0dZclyo

「アルマン」
楽譜
https://s9.imslp.org/files/imglnks/usimg/d/da/IMSLP736843-PMLP1171564-Cutting_F-Almain_1+mid.pdf
演奏動画
https://www.youtube.com/watch?v=jjHHsDMpnhQ

フランシス・カッテイング

フランシス・カッテイングの概要

フランシス・カッティング
フランシス・カッティング(1550-1595/6)は、ルネサンス期のイギリスのリュート演奏家、作曲家である。「パッキン・パウンド」と「グリーンスリーブス」の変奏曲「グリーンスリーブスによる分割」で知られ、いずれも本来はリュートのための曲であった。
カッティングは、アランデル伯フィリップ・ハワードを含むハワード家の音楽家として雇われていた。作曲者の生い立ちについてはほとんど知られていないが、妻エリザベスとの間に10人の子供がおり、そのうちの8人は、ハワード家のロンドンの居宅であるアランデルハウスがあったウエストミンスター、セント・クレメント・デーンズの教区台帳に記載されている。
カッティングは、名前が知られている最も初期のイギリスのリュート作曲家の一人である。彼の40の現存する作品のいくつかは、ウィリアム・バーリーの『A New Booke of Tabliture』(1596年)に掲載されており、彼の作曲には「サー・ウォルター・ローリーのガリアード」「サー・フルク・グレビルのパヴァン」「アン・マーカム夫人のパヴァンおよびガリアード」が含まれている。 「外交官ウィリアム・トランブルは、バッサーノ一族とフランシス・カッティングの作品を含むリュート音楽の手稿アンソロジーを編纂した。
彼の息子、トーマス・カッティングは、自らも著名なルーテニストとなった。

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