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デアンス LES 100 解説

ローラン・ディアンス「100曲の練習曲」に再チャレンジ! 2022.4.30スタート

今日から毎日、1曲づつローラン・ディアンスの「100曲の練習曲」にチャレンジしようと思っています。
以前、塩見ギター教室に通っていたころ、塩見先生から前半の50曲についてレッスンを受けていましたので、後半「Les 100 Roland Dyens volume2」から紹介していきたいと思います。
ちなみに、このvolime2は、なんと全文・楽譜がネット上に公開されていますので、楽譜を掲載しても著作権の問題に触れることはなさそうなのでうれしいです。
なお、本文の解説は、フランス語、英語ですので、無料翻訳ソフト「Deepl」を使って日本語に訳したものを掲載していきます。
また、ユーチューブには、参考音源がありますので、掲載されている場合は紹介します。

ということで、まずは、50曲のローラン・ディアンスの世界を楽しんでみることにします。
まずは、VOL2冒頭のディアンスの巻頭言を掲載します。

Les 100 Roland Dyens volume2」の掲載サイト
https://docplayer.fr/200892365-Les-100-de-roland-dyens.html
 

Les 100 de Roland Dyens vo2の巻頭言(DEEPLによる訳です)

100本終了!

ジョーのデッキから究極のトレモロまで、私にとっては非常にエキサイティングなものでしたが、このような長い旅の結果に大喜びしないわけがありません。
この喜びは、完成した作品に対する満足感と密接に関係していますが、それ以上に、この作品全体をついに皆さんと共有することができるという絶妙な観点によるものです。
なぜなら、あなたが誰であれ、ベテランのギタリストであれ、初心者であれ、プロであれ、愛好家であれ、7歳であれ、87歳であれ、あるいはもっと上であれ、この100曲はあなたのためのものだからです。
さて、最後の曲は、このシリーズの「黒い羊」であり、演奏者の優れた技術レベルを前提としたトレモロであると言わずになんと言えばいいのだろう。
そのため、私はこの曲を叙情的に演奏し、最も柔らかいピアニッシミと最も繊細な「マンドリンの波」に到達して私たちを喜ばせること以外、特に推薦することはありません。
ちなみに、99曲の兄たちを作曲している間、私は鉛筆を誘惑から遠ざけていましたが、この曲は私にとって初めてのトレモロ曲であり、100曲のうちの最後の曲になるので、少し「実行」させてあげたいという一種の「正当性」を感じていたことを、皆さんは知っておくべきでしょう。
何の制約もなく、自由に、当然のこととして。
しかし、ギタリストの友人たちよ、君たちを送り出す前に、私は2つの希望を述べたいと思う。
ひとつは、栄光の長老バリオスとタルレガが、このダブルオマージュにタイトルをつけるために、彼らのファーストネームを反転させ、彼らの代表作2曲とフュージョンしたことを許してくれることを願う。私はただ(言葉で)遊んでいただけなのです。でも、こんなことをするのは、大好きな人とだけです。
第二の願いは、もっと現実的なもので、このページで、あらゆるレベル、あらゆるテイストの人たちに、喜びの瞬間を提供できたらと思うのです。つまり、あなた方に運命づけられているのです。

NO51:Gin pentatonic *     NO53:US Pic

第1曲目(51番)は、「ジン・ペンタトニック *(やはりスラーについて)です。

Gin pentatonic *(des liés encore / still about slurs)

さすがに51曲目になると難曲かと思いましたが、楽譜のイメージほど、難しい曲ではないようです。運指の指示に従うと、自然に曲が流れていきます。
1-2小節目の導入部、3小節目からの7/16の途中でぶち切れ感のあるノリのいいメロディと、3/8の爆音?は癖になりそうです。10小節目で少し緊張感を取りのぞき、また、11小節目から最初の導入部に戻ったイメージで、20小節目からエンディングに向かう。最後は、一気に複雑な(2/4+1/8)(2/4+5/16)拍子を乗り越え、4/4に戻って静かに終わる。
そんな感じでしょうか。
【ユーチューブで聴く】
https://www.youtube.com/watch?v=T6G-2AaSrLE&list=PLfsVk10loIkwvtw-CoNImIiqCRiVUQguK&index=51

なお、ディアンスの注記事項は次の3点です。
Q)フェイク・スラー:左手の指で、×印のついた音を多少なりとも強く叩き、別の弦で弾かれた前の音に結びついたように見せかける。(yakateru:滑らかに、でも打音して強い音を出すということかな?)
C)まだ演奏していない場合でも、指を離した時に触れた開放弦や、その弦が前の音から受け取った倍音を弱めるために、親指を指した弦に(時には指した指でも)注意深く置く。そうすることで、次の音との不協和音を避けることができます。(yakateru:♯ミをpで弾いて、左手の1の指で6弦を打音して♯ファを出すが、その時右手pの指で4弦の鳴りを止めろ、という指示かな?)
I)ここで、音を出している指を維持したまま(あるいは維持せずに)、その音の全期間を維持することを確認する。(yakateru:19小節目の2拍目の♯ファは4分音符の鳴りを確保するということのようです)

3番目に紹介する曲は、「スー&ティム・ヒーリー夫妻へ US Pic」です。ディアンスの説明にあるように、シンコペーションのリズムを正確に演奏することと、低音弦のpによる消音にあるようです。
3度の和音によるシンコペーション満載のメロディーは、一度、口ずさんでみてリズムを頭に覚えこませると比較的楽にリズムが取れます。あと、特に、8小節目の3度の和音など、低音を含め和音をばらけさせないようにすることとの指示もあります。
ラストの19小節目は、ここだけシンコペーションがなくなり、1,2,3拍の頭にテヌート記号がついているように、「さあ終わりです」の合図だと思いますので、しっかり弾くようにしています。

【ユーチューブで聴く】
https://www.youtube.com/watch?v=-1fhVmEHhjQ&list=PLfsVk10loIkwvtw-CoNImIiqCRiVUQguK&index=53

【ディアンスによる曲の紹介と奏法解説】
* US Pic - pic as in picture - 私たちのアメリカの友人が言うように、略語やその他の頭字語の頻繁な使用者です。この小さな絵葉書は、その表側に多数のシンコペーションがあることを除けば、大きな困難は見受けられない。
シンコペーションは常に正確に演奏されるもので、ここでは近似は許されない。最初はメトロノームを使うように気をつけ、それらがうまく調和するようになったら、メトロノームなしで演奏することになります。
はがきの裏側には、他の作業領域には、私のお気に入りのもう一つの、低音を減衰させる能力に焦点を当てます。

H)音符は、書かれている音符の長さを超えて鳴るようにする。
N)アポヤンドで弾くが、必ずしもフォルテではなく、アクセントもない。音符の頭の上か下にあるテヌート記号に加えて、アクセントが表示されている場合のみ、アクセントとなる。(yakateru:ちなみに、レスト・ストロークとは、英語圏でのアアポヤンドのことで、アルアイレはフリー・ストロークと呼ぶそうです)
A)親指を弦の上に置き、弦の響きを和らげるために、この位置に置く。
M)アルペジオ記号で指定された場合を除き、和音や複音はすべて一緒に弾く。
E)キーキー音を出さないために、ポジション移動の際に低音弦に触れないようにする。J)演奏している左手の指を持ち上げるだけで、必要以上に音を鳴らさないようにする。
*薬指で音板を軽くたたく

Gin pentatonic (P1)
Gin pentatonic (P2)
US Pic (P1)
US Pic (P2)

NO52: Deux américains à Paris *

2番目に紹介する曲は、「ジュリア&アンドレ・ペルネ夫妻へ パリの二人のアメリカ人 」です。
とても素敵なエスプリたっぷりの曲です。ロマンチックな映画音楽にでも使われそうなお洒落な曲ですので、いつか弾いてみたいかも。

【ユーチューブで聴く】
https://www.youtube.com/watch?v=MTg-MjRZdWs
前半、後半の演奏はいいですが、中間部の演奏はただ楽譜を追っているだけのようで、意味不明な感じです。確かに中間部は解釈に難ありますが。

【ディアンスによる曲の紹介と奏法解説】
*ここでは、(もちろん、その中のすべての指示を注意深く演奏することを考慮すれば)私が誤って単純と表現するようなものを紹介します。
この曲は伴奏付きのメロディなので、私がまずお勧めするのは、このひとつの練習曲を通してメロディとハーモニーの関係性(mp/pp)に常に気を配ることです。
もう一つの注意すべき点は、一般的な音の減衰、特にスラーの演奏と同時に低音を減衰させることです(両手の純粋な同期、わかりますよね)。
このテクニックをご存じない方は、ぜひこの機会に技術的なツールボックスに組み込んでください。
33小節目にご注目ください。3拍子から2拍子への変化は正確に行いたい。つまり、変化の前の拍と後の拍は同じでなければならず、「ほぼ同じ」であってはならない。
それ以外は、いつものように、スラーをきれいに、軋みを避けて、テンポはなるべく穏やかに。Deux américains à Paris はゆっくりしたワルツに他なりません。

yakateru:低音弦の消音、ポルタメントとグリッサンド、それとワルツのリズがポイントのようです)
B) 指定の位置で、指定の指を弾いた弦の上において、弦の共鳴も弱める。
** ポルタメントがうるさくならないように、注意すること。
1)第3指の腹をGの上に置いてから弾く。
2) " "の間、4弦に一定の圧力をかけ続ける。(yakateru:「旅」とは、ソからミへの移動のこと。単に移動ではなく、その間を指の移動を楽しみなさいという意味かな?)
F)ポルタメントPort. / Portamento = 2つの音の間をゆっくりと規則正しく移動することで、同じ弦で演奏することが多い。
A)親指を指定された弦の上に置き、その共鳴を和らげるために、この位置に置きます。D)低音弦が鳴らないように、最後の瞬間に指を垂直に上げる。
*** この曲では、♯D-Eを演奏するタイミングで低音弦のEを減衰させることは、完璧なシンクロの練習になります(スラーの「少し前」「少し後」、ほんのわずかでも、正確に同じタイミングで行うことは、決して苦になることではありません)。
E)これからポジションを移動する際に、低音弦に触れないようにすることで、キーキーとならないようにします。
* 3小節目の終わりの音からヒントを得てください。(yakateru:ポルタメントを参考にするということ?)
N)アポヤンドで弾いた音ですが、必ずしもフォルテになるわけでも、アクセントになるわけでもありません。音符の頭の上か下にあるテヌート記号に加え、アクセントが表示されている場合のみアクセントが付く。(yakateru:ちなみに、レスト・ストロークとは、英語圏でのアポヤンドのことで、アルアイレはフリー・ストロークと呼ぶそうです)
T)「正式な」指使いに代わるもの。
** 5小節目の終わりの音からインスピレーションを得てください。
*** 5弦を弾いた直後に親指を置くことで、スタッカートの効果が得られます。
G)7フレット、12フレット以外のポジションで得られる全てのナチュラルハーモニクスは、ブリッジからあまり離さず、できればアポヤンドで爪弾くと、より明瞭に聴こえます。
* ハーモニックスをすぐに減衰させないように、手の形に丸みを持たせるように注意してください。
C) 弾いた後でも、弾いてない後でも、親指を指した弦の上に置いて、指を上げることによって生じる(避けられない)振動や、その弦が前の音から受けた倍音振動を和らげる。

Deux américains à Paris (P1)
Deux américains à Paris (P2)
Deux américains à Paris (P3)
Deux américains à Paris (P4)

NO54  Lazy Birds

NO54 Lazy Birds:レネ・イスキエルド、「太陽」の男 「怠け者の鳥」

今回の曲は、「怠け者の鳥」というタイトルの私好みの曲です。けだるさと、明るさを感じるメランコリックな曲。いいですねえ。自分のテーマ曲にしたいぐらいです。難易度も低く、運指に従えば初見でもそれなりに弾ける曲です。

【ユーチューブで聴く】
ギタリストのGohar Vardanyanによるレッスン付きの動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=EibN_KN7enM&list=PLfsVk10loIkwvtw-CoNImIiqCRiVUQguK&index=54

【ディアンスによるアドバイス】
* もしあなたが、多くのギタリストと同じように、複数の音が同時に鳴るものを全てアルペジオにしてしまう軽い病気(急性アルペジオ炎と呼ばれている病気)に苦しんでいるならば、この曲を治療薬として使ってみて欲しいです。(yakateru:いやあ、まさしく私のことです!)
具体的には、この曲の多数の複音を完全に同時に、つまり少しでも分離しないように演奏するのです。
自分自身の声に耳を澄ませ、何よりも何事も過ぎ去ることのないようにしましょう。

H)無に結びついた音は、書かれている長さを超えて鳴るように。(yakateru:いい感じにラの音を延ばすことができました)
L)オプションでテクニカルスラーをつけることができます。
M)アルペジオ記号で指定された場合を除き、すべての和音または複音は一緒に弾くこと。
A)親指を指定された弦の上に置き、その響きを和らげる。
D)低音弦が鳴らないように、最後の瞬間に指を垂直に上げる。
E)キーキー音を出さないために、ポジション移動の際に低音弦に触れないようにします。
C)まだ弾いていなくても、親指を指定の弦に当てて、その弦が前の音から受け取ったハモリ音を弱めるように、微妙なニュアンスを与えます。そうすることで、次の音との不協和を避けることができます。
T)正式な指使いの代わり。
F)ポート/ ポルタメント = 2つの音の間をゆっくりと規則正しく移動させること。
注:グリッサンドとは逆に、2つ目の音は再び弾かれる。
B) 括弧で示した指を、今弾いた弦の上に置き、弦の響きを弱める(スタッカート奏法)。最初の音の価値を尊重しながら、次の音との共鳴を避けることができます。

Lazy Birds(P1)
Lazy Birds(P2)
Lazy Birds(P3)

NO55  The Magic Souvlaki

NO55 à Dimitri Derdenes The Magic Souvlaki *
「魔法のスブラキ(串焼き)

さて、この55曲目の「魔法の串焼き」とは、なんぞや。
冒頭の「giocoso (ジョコーソ)」は、発想記号の中の1つで、「イタリア語で楽しげに」という意味の言葉だそうですので、楽しげなリズムでということでしょうか。そう難しい曲ではありませんが、・・・

【ディアンスからのアドバイス】
* ギリシャ料理で有名な肉のブロシェット。
H)何もないところに結ばれた音を、書かれた間隔を越えて鳴らす。
Q)フェイク・スラー:左手の指で、×印のついた音を多少強めに叩き、別の弦で弾く前の音と結びつけているように見せかける。
T)正式な指使いに代わるもの。
F)ポルタメント / ポルタメント = 同じ弦で弾く2つの音の間をゆっくりと規則的に移動させること。
注:グリッサンドとは逆に、2つ目の音を再び弾く。
D)低音弦が鳴らないように、最後の瞬間に指を垂直に持ち上げてください。
A)親指を指された弦の上に置き、弦の響きを和らげる。
B)弾いたばかりの弦の上に( )で示した指を置き、その響きを弱めるようにする。この動作は複数回行うことができる(2本の指を2本の弦に)。
M)アルペジオ記号で指定された場合を除き、すべての和音または複音は一緒に弾くこと。

The Magic Souvlaki (P1)
The Magic Souvlaki (P2)
The Magic Souvlaki (P3)

NO56 Giverny

NO56 à Valérie Duchâteau Giverny

Valérie Duchâteauは、フランスの女性ギタリスト。Givernyとは、フランス北部、ノルマンディー地方、ウール県の村のことのようです。印象派の画家クロード=モネが晩年を過ごした場所で、有名な「睡蓮 (すいれん) 」の連作が描かれたモネの家と庭園や、モネに影響を受けたアメリカ人画家たちの作品を展示するアメリカンアート美術館があるということです。
冒頭の「Ampio」とは、音楽用語辞典で見てもわからずじまいでしたが、「semple assai ampio」は、「常に十分にたっぷりと」という意味だそうなので、単独の「ampio」は、「たっぷりと」でしょうか。
ということで、ちょっと捉えどころのない曲ですが、たっぷりと歌わせるように弾いてみると、少し雰囲気はわかってきました。

【ディアンスからのアドバイス】
M)アルペジオ記号で指定されている場合を除き、和音や複音はすべて一緒に弾くこと。
H)無に結びついた音は、書かれている時間以上に鳴らす。
E)キーキー音を出さないために、ポジション移動の際には低音弦に触れないようにする。
A)親指を指定された弦のこの位置に置き、共鳴を弱める。
* ここでEか♯Eのどちらかを選んでください。(yakateru:どちらの音でもいいです!って、いいですねえ。最初は、♯Eがいいかと思いましたが、弾いているうちにEの気取らなさがいいかもと)
L)任意のテクニカルスラー
T)正式な指使いの代わりとなるもの。

Giverny(P1)
Giverny(P2)

NO57  Chinese Reggae(des éteintes et contretemps)

NO57 à Yue Yin Chinese Reggae*
(des éteintes et contretemps)

「中華風レゲエ(オンとオフ)」
今回の「中華風レゲエ(オンとオフ)」は、確かに裏拍の伴奏に乗った中華風メロディです。ただ、レゲエのリズムかどうかはよくわかりませんし、オンとオフの意味も現時点では不明です。練習しているうちにわかってくるのか。今回のような裏拍のリズムは、数年前でしたらきちんととるのに苦労したでしょうが、最近は、意外と取れるようになっているのが嬉しいです。ギター教室の先生方のおかげですね。

【ディアンスからのアドバイス】
* このミニレゲエは、最初から最後まで安定したテンポを保つように注意し、オフビートのコードで減速したり、あるいは加速したりします。
この曲は、開放弦のベースの減衰を鍛えるのにも良い作品です。アスタリスクの位置で正確に減衰させるよう、細心の注意を払うのだ。この作業は、非常に低速で行います。そうすることで、指に将来の動作を教えることができるのです。
注意: チャイニーズレゲエの和音や複音は、すべて弾き語りになります。そのため、少しでもアルペジオにならないように注意すること。

H)無に結んだ音は、書いたデュレーションの先で鳴らす。
C)まだ弾いていなくても、親指を指定の弦に(場合によっては指定の指にも)当てて、指を離した時に触れた開放弦や、その弦が前の音から受け取った倍音を弱めるようにします。そうすることで、次の音との不協和音の可能性を回避することができます。
注意. この動作は、場合によっては、同時に減衰させる必要のある複数の開放弦に使用することができる。
U) 左手だけで、弦の上にある×印の音を、強弱をつけながら叩きます。
* 二重音を弾いた後、すぐに左手の指を上げると、スタッカート効果が得られます。
** ここで、2つの低音を親指だけで、つまり親指の外側の一部を使って減衰させます。これは奏者にとってあまり普通のことではないかもしれませんが、できることなので見てみてください。
A)親指を指定された弦の上に置き、弦の共鳴を弱めるために、この位置に置く。
B)今弾いた弦の上に( )で示した指を置き、その響きを弱めるようにする。この動作は、2本の弦に2本の指を置くというように、複数で行うこともある。

Chinese Reggae(P1)
Chinese Reggae(P2)
Chinese Reggae(P3)

NO58 L’hymne sans drapeau

ジャン・クロード・オードゥイン「国旗のない国歌:コラール」

ジャン・クロード・オードゥインは、フランスの作曲家のようです。タイトルも、ディアンスのアドバイス文も、かなり意味深な感じです。和音への孤独な讃美歌?
ともかく弾いてみました。なかなかかっこいい国歌的讃美歌です。和音も、格調高く響きます。

【ディアンスからのアドバイス】
*Hymne sans drapeau(旗のない讃美歌)、そう、でももっと平凡に、弾かれた和音への讃美歌でもあるのです。
コラールでは、秩序と落ち着きと(時には)官能性が求められるが、ここでは、音符に空間を与えるとともに、一定のレガート(油分)を与えるように注意すること。
その他のアドバイス:この一つの練習曲では、和音を構成するさまざまな価値を尊重することです。
そして、これをマスターしたら、多分、この孤児賛歌のために、自分自身をある国に送り込むことになるでしょう。

M)アルペジオ記号で指定された場合を除き、すべての和音または複音は一緒に弾くこと。
B)指定された場所で、括弧で示された指を今弾いた弦の上に置き、その響きをも弱める(すぐに弱める場合はスタッカートとする)。
A)親指を指定された弦の上に置き、その弦の響きを弱める。
F)ポルタメント / ポルタメント=2つの音の間をゆっくりと規則的にずらすこと。
E)ポルタメントを行う際、低音弦に触れないようにする。
H)音符は、書かれている時間以上に鳴らさないようにする。
T)正式な指使いの代わりとなるもの。
N)アクセントをつけた音をアポヤンドで弾く。
* ここでは、iaの二重のアポヤンドを試みます。私は、このケースのように、高い音程のオクターブで演奏するときに、よく使います。試してみると、なるほどと採用することになる。(yakateru:レスト・ストロークとは、英語圏でのアポヤンドのことで、アルアイレはフリー・ストロークと呼ぶそうです)

L’hymne sans drapeau(P1)
L’hymne sans drapeau(P2)
L’hymne sans drapeau(P3)

NO59 Juste comme ça & NO60 Per quelli ai qu

NO59 à Miguel Pulido J 「Juste comme ça」

「ちょうど、そんな感じ」というタイトルの曲。和音をばらして弾くなというディアンスの毎回の注意をここでおさらいする感じでしょうか。「高音弦と低音弦を、ばらして弾くところは指示しましたので、それ以外はきちんと同時に弾きましょう、そう、そんな感じです」という感じでしょうか。

【ディアンスからのアドバイス】
H)無に結んだ音を、書かれている時間以上に鳴らす。
O)アクセントのある音(フォルテの可能性あり)、ただし必ずしもアポヤンドで弾く必要はない。
N)アポヤンドで弾かれるが、必ずしもフォルテでなく、アクセントもない音。音符の頭の上か下にあるテヌート記号に加えて、アクセントが表示されている場合のみ、アクセントが付きます。
M)アルペジオ記号で指定された場合を除き、和音や複音はすべて一緒に弾くこと。


NO60 à Regis Ferruzza 「Per quelli ai quali piacciono le sincopi 」*(des syncopes / about syncops) 

「シンコペーションが好きな人へ(失神)」というタイトル。いやあ、ディアンスさんのアドバイスにもあるように、シンコペーション、裏拍は、大の苦手ですね。というかディアンスさんの言うように怖がっている人ですね。でも、以前よりはかなりましになってきているので、ここで再確認してみることに。
意外と初見で、それなりに弾けました。12小節目でちょっと引っかかったぐらいかな。我ながら、少しは進歩しているようです。

【ディアンスからのアドバイス】
シンコペーションが好きな人のために、とカルカッシの言葉でタイトルが書かれている。私は喜んで、For those who don't like them(苦手な人)、より正確にはFor those who fear them(恐ろしがっている人)と差し替えたいところです。なぜなら、生徒が一番痛いところを突くのが、どんな勉強でも目標になるからではないでしょうか?
要するに、もしあなたがシンコペーションが好きでも嫌いでも、この1曲の練習曲を弾き始めるなら、私のアドバイスは、できるだけゆっくり、メトロノームで604拍子で練習し、シンコペーションを「その場で」弾くように常に注意することです。
そうして初めて、ゆっくり、徐々に、4分音符=86の望ましいパルスに到達するのです。

H)何もないところに結ばれた音は、書かれている間隔を超えて鳴らすようにします。
** できるだけ早く、低音弦の開放弦の二重共鳴を減衰させるために、第2指を低音Gに微妙に配置します。
E)ポジション移動の際、低音弦に触れないようにします。
D)低音弦が鳴らないように、最後の瞬間に指を垂直に上げる。
P)「ゴースト」ノート=和声的、共鳴的、あるいは予防的な理由から、本来弾くべきでない音であっても、( )内に示された音に指を置くこと。
B) 指定された場所で、括弧で示した指を、今弾いた弦の上に置く(または置かない)ことで、その共鳴も弱める(すぐに弱める場合はスタッカートとする)。
注意:この動作には複数形が適用されることがあります(2本の弦に2本の指、またはそれ以上)。
M)アルペジオ記号で指定された場合を除き、すべての和音または複音は一緒に弾くこと。
A)親指を弦の上に置き、弦の響きを和らげるために、この位置に置く。
T)正式な指使いに代わるもの。
C)弾いたか弾いてないかにかかわらず、指を指示された位置の弦に微妙に当てて、避けられない振動を弱める。
1) 弦から離れた指が弦に作用することによって生じる振動、および/または
2)弦が前の音から受け取った倍音。

Juste comme ça(P1)
Juste comme ça(P2)
Per quelli ai quali piacciono le sincopi(P1)
Per quelli ai quali piacciono le sincopi(P2)

NO61 Canción de Cuna

NO61 à la mémoire d’Antonio Ruiz Pipo 「Canción de Cuna *」

「アントニオ・ルイス・ピポーを偲んで クーナの歌」
ディアンスさんからは、NO54のときと同じアドバイスが。つまり、和音を分散和音(アルペジオ)にして弾く癖がある多くのギタリストへの注意ですね。
私の場合、pi、あるいはmaを同時に弾くときに、ずれて弾いていました。Pが先にでてしまう。これは、右手のフォームもかなり影響していたことが今はわかっています。Pが不安定なフォームの場合は、同時に鳴らすことができにくかったような気がします。
ちなみに、アントニオ・ルイス・ピポーは、「歌と踊り」等の曲で知られる作曲家です。

【ディアンスからのアドバイス】
* もしあなたが、多くのギタリストと同じように、複数の音が同時に鳴るものを全てアルペジオにしてしまう軽い病気(急性アルペジオ炎と呼ばれている病気)に苦しんでいるならば、この曲を治療薬として使ってみて欲しいです。
具体的には、この曲の多数の複音を完全に同時に、つまり少しでも分離しないように演奏するのです。自分自身の声に耳を澄ませ、何よりも何事もやり過ごさないように。

M)アルペジオ記号で指定された場合を除き、すべての和音または複音は一緒に弾くこと。
B)弾いたばかりの弦の上に( )で示した指を置き、共鳴を弱めるようにする。この動作は複数回行うこともある(2本の指を2本の弦に)。
L)オプションのテクニカルスラー
P) "ゴースト "ノート = 和声的、共鳴的、あるいは予防的な理由から、本来弾くべきでない音であっても( )内に示された音の上に指を置くこと。
E)ポジション移動の際、低音弦に触れないよう注意してください。
I)その音を弾いている指を維持しながら(あるいは維持せずに)、状況に応じて左手、右手、あるいはその両方で音を弱めながら、その音をずっと維持することを確認すること。
C)まだ演奏していない場合でも、親指を指定の弦に(場合によっては指定の指にも)当てて、指を離した時に触れた開放弦や、その弦が前の音から受け取った倍音を弱めるようにします。そうすることで、次の音との不協和を避けることができます。
K)媒介音や装飾音は、できるだけ短く、正確に、常に拍子上に、決して前に(少しも)弾かないようにします。
A)親指を弦の上に置き、弦の響きを和らげる。
F)ポルタメント / ポルタメント(Portamento)とは、同じ弦で弾く2つの音をゆっくりと規則的に変化させること。
注:グリッサンドとは逆に、2つ目の音は再び弾かれる。
G)7フレットや12フレット以外のポジションで得られる全てのナチュラルハーモニクスは、アポヤンドで弾いた方がよりクリアに聴こえるようになる。

Canción de Cuna(P1)
Canción de Cuna(P2)

NO62  Snail Rumba

NO62 à Carlos Marin 「Snail Rumba *」 Staccato bass & open chords

「カタツムリのサンバ」はディアンスさんのお気に入りの曲だそうです。弾いてみると、軽やかなサンバの音楽という感じです。かなり頻繁に入ってくる不協和音の感じがディアンスらしさなのかもしれません。個人的には、今までの62曲の中のBEST5に入るかどうかは微妙なところですが、低音の消音をはじめノリよく弾けないところが、まだまだこの曲の良さを理解していないということかも。

【ディアンスからのアドバイス】
* カタツムリのルンバは、100曲中45曲は好きな曲だと言っても許してくれるだろうか?
右手の指使いで驚かないのなら、左手に割り当てられた指使いは、特にいくつかのコード進行を容易にするために、厳格に実行されなければならない。しかし、このカタツムリ・ルンバの特徴は、低音弦が常にスタッカートであり、それに反して、和音はほとんど開放弦で演奏されていることである。
これこそが、うまく演奏できれば、この作品に正しい「ムード」を与え、歌うべきメロディーを持たずに、この作品が期待している、作品に関連した聖歌を作ることを待っているのです。
あとは、あなたの鉛筆で!(yakateru:この言葉は意味不明です)

** この一つの練習曲の低音はすべて、弦を弾いた直後に親指を弦に戻して、スタッカートで演奏します。

【途中のコメントは略】

* 音楽が完全に消えるまで、最後の2小節をアドリブで、スピードを落とさずに繰り返します。そして、右手を少し動かして、静寂の後の数秒間を演奏していたように装います。

Snail Rumba(P1)
Snail Rumba(P2)
Snail Rumba(P3)

NO63 Blue Montuno

NO63  à Pavel Kukhta 「Blue Montuno *」

「ブルー・モントゥーノ」。前回の「カタツムリのサンバ」に比べると、私としては弾きやすい曲でした。ただ、このモントゥーノというリズムが表現できたかというと、それは・・・・。
ディアンスさんのアドバイスは、曲の構成力をしっかりやれということでしょうか。

【ディアンスからのアドバイス】
* モントゥーノ:アフリカを起源とするキューバのリズム。サルサを構成する要素の1つ。
この曲では、特に取り組むべき事柄はなく、むしろ、指示された指使い(注意深く観察すること)、指板に沿った動き、キックの軽減方法、曲全体を通して非常に注意深く演奏するダイナミクス(例えば、あまり大きな声ですぐに到着しないこと、オスティナートの原則に基づくこのモントゥーノの最後の部分にエネルギーを維持すること)に焦点を当てるよう誘うものである。

A-Zについては、PDF参照】

* 鳴きを抑えるために、3本目の指は4弦から垂直に離すとよいでしょう。
** 同じ理由で、4弦から離れるときに1弦を垂直に持ち上げ、1弦だけで休ませると、余裕のあるポルタメントができます。
*** ここで、5弦から離れるときに、2指を垂直に上げて、「キーッ」とならないようにし、前の小節と同様に、1弦を4指で押さえて、きれいなポルタメントを作ります。

Blue Montuno(P1)
Blue Montuno(P2)
Blue Montuno(P3)
Blue Montuno(P4)

NO64 Saint-Germain en Laye

NO64 à Elena Papandreou Saint-Germain en Laye」
study of pulp / nail of the thumb played in alternation)

「サンジェルマン アン レイ (親指の爪と指肉を交互に弾く研究)」
"pulpe"は、肉の部分を指す言葉なので、爪を使わず、指肉だけで弾弦せよ、との指示だそうです。楽譜の低音部の「plp.」の指示がそれにあたります。ちなみに、「ord.」は通常の方法でということです。このことは、下記の「astral_flakesのクラギ備忘録 2nd クラシックギターに関連する話題を、気の向くままに...」のHPに掲載されていましたので、ご参考ください。

http://late-one-night.cocolog-nifty.com/weblog/2014/11/plp-ord-0bbc.html

ということで、これは、「カタツムリのサンバ」以上に難曲になりそうです。というか、音色へのこだわりを低音でもしっかり持ちなさいということですね。
ちなみに、ヴィラ・ロボスのプレリュード第1番の最初の印象的な6弦とグリッサンドした5弦をpで合わせて弾く時、カルレバーロの解説によると、6弦は指頭弾き、5弦はその流れで爪で弾くと言ってます。

【ディアンスからのアドバイス】
* ドビュッシーの生誕地であるヴェルサイユ近郊をタイトルにしたこの1曲の練習曲が示唆する印象派的なムードは、すぐにおわかりいただけるでしょう。
難易度は中程度だが、指肉と親指の爪で交互に弾くという、残念ながらギタリストがあまり使っていない「日常的な」右手のテクニックをうまく使うことができる。
このドビュッシーへのオマージュが、あなたのサウンドパレットをより豊かにするために役立ちますように。

A-ZのアドバイスはPDFを参照)

P43
* 12フレットに向かって徐々に移動します。
***の間違いのようです) 第2指を終始押さえたまま演奏してください。
P44
* 12フレットに向かって徐々に移動します。
** 9フレットに向かって徐々に移動します。

Saint-Germain en Laye(P1)
Saint-Germain en Laye(P2)
Saint-Germain en Laye(P3)

NO65以降は、「デアンス LES 100解説2」のコーナに続きます

ここまでは、何とかついてこれたでしょうか?
NO65以降は、「デアンス LES 100 解説2」のコーナに続きます。

なお、NO62からは、「ディアンスからのアドバイス」のA-Zについては、下記のPDFファイルにまとめましたので、打ち出しして楽譜と見合わせながら演奏してみてください。
曲ごとには掲載しませんので。

A-Zのアドバイス訳(DEEPLによる:一部yakateru超訳)
PDFファイルを表示

R.ディアンス LES 100 DE 解説(Vol1 塩見教室でレッスンしていた名残です)

R.ディアンスの100曲の練習曲は、とても1曲1曲が素敵です。ただ、各曲についている解説文(英文)を訳さないといけないのがみそ。へたくそな訳ですが、参考に掲載しました。ただ、前半の50曲について対応したのですが、記録に残っているが、10数曲程度です。

▼ R.ディアンス LES 100 DE の解説
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